続・おねがい J Storm

伊野尾慧くんのファンです。

『JUMPing CAR』感想

JUMP4枚目のアルバム『JUMPing CAR』の感想をば。
「JUMP初心者」にも「JUMP古参」にもJUMPらしいと感じてもらえるようなそんなアルバムです、という宣伝文句と共にリリースされた『JUMPing CAR』。(古参なんて言い方はもちろんしてないが^^)

確かにそうかもしれないけれど、わたしはどっちかと言うと、より「ジャニーズらしさ」を意識した1枚だなあという印象を持ちました。JUMPの武器と言える群舞用のダンスナンバーは若干少なめ、もうひとつの武器である「可愛らしさ」「フレッシュさ」を前面に押し出したい、という意図が感じられるラインナップ。ストイックなダンスに固執する時期はもう通り過ぎた、というか。表面的なところを言うと、K-POP的なアプローチは今後、ますます減るんじゃないかな。(実際はそれでもやっぱり踊ってるのだけど。)


前作の『smart』はビビットな楽曲のひとつひとつが、とても心地よい緩急で並べられた大名盤で、パズルのピースがカチっと綺麗に収まった、トータルで見ると大きな一枚絵のような作品でした。
『JUMPing CAR』は曲のジャンルが結構とっちらかっているので、そういう美しさはないけれど、なんだか回転寿司のような楽しいアルバムだなあと思います。いろんなお寿司が次から次へと流れてくる。

前述した、わたしがこのアルバムから感じた「ジャニーズらしさ」についてですが、先輩ジャニーズグループを思い出させるような楽曲が多かったのでそういう印象に着地しました、単純に。
JUMPが今までやってこなかった雰囲気の楽曲がそれに当たるのだけど、でもそれは別に悪いことでは決してないです。手垢のついたオーソドックスなジャンルを歌うJUMPもそれはそれで新鮮だった。

でもって何がすごいって、伊野尾くんの出世の仕方が凄まじい(笑)

特にユニット曲の「ペットショップラブモーション」が破壊的なかわいさで、1日に何度も聴くのが憚れるかわゆさで仰天した!!!!!!!!!!!!

設定とか伊野尾くんがほとんど独断で提案して出来た曲らしいですけど、特にエンタメに精通してるような人ではないのに、伊野尾くんは客観性がずば抜けてるから意外とプロデュース業向いてるんじゃないかしら???と思えるほどの怪作!!!! でも9人仕事だと誰よりも身を引くタイプだからナー。伊野尾くんらしさでもあるけど、ちょっと歯がゆい。

以下、曲ごとのざっくりした感想。
(大サビだったりセリフ・歌い出しなど、伊野尾くんが必ず抜かれるような選抜感のある楽曲には「★マーク」)



1.「Fantasist(Instrumental) 」  イントロダクション。


2.「JUMPing CAR」★  
第一印象はLunchMoney Lewisの「Bills」。最高にごきげんだ!!!!!!



3.「Walk」★
Aメロの80'sなアレンジや半音ずつ弧を描いてくようなサビとかメロディー自体は嫌いじゃないのだけど、イントロにシンセのぴろろ〜♪とした元気なフレーズがあると悪い意味でもも クロっぽくて正直ちょいと萎える。間奏も然り。


4.「SHen SHera SHen」
呪文のような造語がクセになる歌詞も含めてこれは良いディスコ曲。タイトルの印象だけでNEWSっぽいと感じる人は多いのでは。サビのメロディーの逃がし方がおしゃれ。大サビ前の後ろめビートな山ちゃんパートも変化があっていいアクセント。すてき。
しかし伊野尾くんがこの曲を歌うと志村けんさんみたいと言われ何度か録り直したとのことだけど、この曲のどこがどうなってしむけんになるんだろう…。謎。そのせいか伊野尾くんが目立つパートがいっさいなくてスタッフさんの判断に真摯さを感じた。でもなんとなくJUMP内での評価が低めなので、多分、セトリ漏れする(予言)。


5.「ウィークエンダー
10年後、20年後も色褪せないであろう歴史的名曲!!!! になるように、でっかいグループになってほしい。


6.「キラキラ光れ」★
夢を追いかける人を応援してるふりをした、バーモントの宣伝サブミリナル・ソング第3弾。序盤、センターに君臨する裕翔さんの圧倒的な清涼感たるや。
「〜ならば、もっと」=バーモントの構文を発明した川浦正大さん*1にいくらかマージン支払うべき。
サビ直前の伊野尾くんのセンター割り(JUMPになって初めてのセンター!)はモーゼと言うより、引きこもりの天照大神がひょっこり外界に顔出したくらいのそういうイメージ。あのポジションにいながら全くもって威圧感がない。


7.「愛よ、僕を導いてゆけ」★
キンキ×ラテン×嵐「Believe」。ザッツ歌謡ラテン。これがまた新鮮だった。こういうカラオケ映えしそうなメロディーが強い曲をJUMPが歌うの面白い。Bメロの♪僕じゃなくても〜(ズーンズンズン)のベタな(ズーンズンズン)がちょういい。サビのメロディーが「Believe」に酷似してるけど同じレーベルだからなんの問題もないのです。しかし大サビは伊野尾くんより薮高のどちらかでバリっとキメてく方がよかったんでは。


8.「Fever」★
お祭り和ディスコ。エイト、、というよりもっとルーツを辿ればそこはやっぱり忍者なので、伊野尾くんをセンターに見据えてちゃんとイチから作った「早口ブギ」と捉えてよろしいか。さいこうだ、ええじゃないかええじゃないか〜!!
思えば、天国コンで他のみんなのソロは書き下ろしだったりしたのに伊野尾くんはカバーで、しかもお遊びコーナーだったのが当時のわたしとしては残念で。(「いのちゃんらしくて可愛かったじゃない」っていう友達の言葉に今なら納得出来るんですが、その時はあまりそう思えなかった。)6年越しのモヤモヤをこの曲で成仏出来た気がします。だからコンサートでやってね!よいよいよい!!!!!!


9.「Boys Don't Stop」
みんな大好きトミクリ様のお出ましだ!! なのですがー、いわゆる典型的なダンス曲すぎてバリエーションの中の単なるひとつに収まってる感が否めない。
関係ないけどトミクリとJUMPの出会いは言わずもがな「Beat Line」で、2011年の悲しい夏を支えてくれた大切な楽曲であるにも関わらず、あまりにもそれ以降コンサートで乱用したために有難味が全くなくなってしまったのが本当に悲しい。ビトラたんに対する悪口をこれ以上見たくないのでしばらく封印してくださいね。


10.「Dangerous」
これはアレンジ変えたら演歌になります、きっと。ヨナ抜きジャンプ。


11.「Chau#」★
かわいい。本当にかわいい。バックトラックも相当好き。JUMP楽曲のデフォルトになりつつある女子声レスポンスが実は苦手なのだけど(妙なマシン感がちっともかわいくない)、「Chau#」の中の子は大丈夫。女子っていうより子供声に近いエフェクトだからだと思う。


12.「ヨワムシ★シューター」
サーフ・ソング。平たく言えば滝つの「Ho!サマー」。


13.「明日へのYELL」
去年の夏の象徴。
間奏はQueenWe Will Rock You」を連想させる。


14.「Farewell」
このとてつもない男闘呼組感が昭和は気恥ずかしくてBreakDown寸前なのだけど平成生まれ的にどうなんでしょうか。これももも クロ感あるのだよな。トレンドなんだろうねえ。身も蓋もないださださエイトビートではあるが「笑ってられる自分がいるなら」というちょっと違う角度の一節に感じるma-saya節。


15.「Very Very Happy」
ゴスペル調バラード。これはいい。ちょう推せる。JUMPがアルバムのラストに置きがちな湿度の高いバラードが苦手だったのだけど、これは推せる。(バラードでも「Star Time」は大好き)
聴き応えのある豪華なオケ、ガヤでフェイドアウトしてくアウトロ、素晴らしい。セクゾン「I see the light〜僕たちのステージ〜」に匹敵する名バラードの誕生。


通常盤収録(16.)「Viva! 9's SOUL」
やっとこ出来たメンバー紹介ラップ。紹介されてる時のセクシーボイスに合わせてくるであろう山ちゃんの顔芸が今からちょうちょう楽しみ!!!!!


通常盤収録(17.)「Puppy Boo」★
メンバーに人気なビッグバンド・ジャズ。アレンジは船山大先生。い、伊野尾くんが歌い出し…(震
小粋なAメロBメロに心躍るのだがスタンダードすぎて意外とそこまで引っかからなかったかも…って、贅沢になったもんだよ。通常盤はこの曲の後にシークレットトラックあり。


初回1収録(18.)「殺せんせーションズ/Hey! Say! JUMP ver.」
せんせーションズさんをJUMPがカバー。声にエフェクトなしのパート総入れ替え。これは資料として面白い。改めて山ちゃんの安定感ってピカ一なんだな、とか。


初回1収録(19.)「DISCO JOCKEY!!」★
大好き!!!!!!!オーソドックスな「どディスコ」だけど「君は綺麗☆」というセリフのタイミングが絶妙すぎるのでときめきが止まらない!!!!三度そのタイミングがあるのがこれまた神!!!!!!山ちゃん(真性王子)→伊野尾(ダンディーのコント)→有岡くん(キュート) セリフ選抜さいこうか。
セリフの後、ガラっとメジャーなサビメロに雰囲気変わるのも粋だし、カーレースとワンナイトラブをひっかけてどんどんラップでストーリーを描写してくのも好きしかない!!!♪第4コーナー曲がったら/ハートは僕の物さぁ〜 かっこいいいいいいいいいいいいいいいい!!!!
あーあー、コンサートでセリフの時のキメ顔見たい絶対見たい〜〜。でもちょっとメンバー紹介ラップとカブってる感ある〜〜。不安〜〜〜。いやもうほんと、お願いします。
ディスコ曲なんてどのグループにもあるもんだけど、JUMPでここまでどディスコなのって意外と初めてかも。去年のユニ曲のスパスパしか思いつかない。ベースはOKAMOTO'Sのハマ・オカモト氏によるとのこと。なるほど、ベースソロ長い。Jストはそういうクレジットちゃんと入れた方がいい。


初回2収録(20.)「UNION」/ 有岡大貴・八乙女光・薮宏太
ユニット曲。UNIONというテーマで自分が歌う部分のラップ、歌詞は各自自作のお持ち寄りとのこと。いわゆるメロディーのある歌は薮くんのみ。いいアイデア
しかしラップのフロウの仕方もこれ自分で考えてるのかな。だとしたら有岡くんのリズムとかビート感ってやっぱ光るものがある。♪す(キー)を狙って/奇(キー)を衒う のとことか気持ちいい。ライミングうんぬんより音楽好きなんだろなあって思うフロウ。


初回2収録(21.)「ペットショップラブモーション」 / 知念侑李・中島裕翔・高木雄也・伊野尾慧
♪ にゃあ♡ なんでにゃーいてるの? にゃあ♡ よく分からにゃいけど… アウトロのガヤで「にゃんにゃん」とも言ってるけど、にゃあ♡なんスよ、うううううううう(泣) 知念たまがチュウチュウねずみさんで、裕翔さんがぴょんぴょんウサギさんで、高木くんがワンワンわんこ、伊野尾くんがにゃあにゃあ♡にゃんこ♡なのです。にゃ。
つくづくVandrythemさんはタイアップだったり企画色の強い作品に持ってこいな作家さん。


特別似てるわけではないのだけど、ムードの参考として取り上げたい楽曲。




初回2収録(22.)「3月14日〜時計」 / 山田涼介・岡本圭人
なんと、3月14日〜 と書いて「さいしょの」と読む。なんてアクロバティックなタイトルをつけるんだ山田くん。曲がいいかどうかは置いておいて、まずコラボ曲でこれって、どっちのファンも反応しづらいと思うのだけど。実際のパフォーマンスを見たら印象変わるのかなあ。ハイテンションなセトリの中で良いアクセントになりそうな曲だよね。





通常盤

「Fantasist(Instrumental) 」(作曲・編曲:高橋哲也)
「JUMPing CAR」 (作詞:KOMU/作曲・編曲:原一博
「Walk」 (作詞:miyakei/作曲:youwhich、DAICHI/編曲:youwhich)
「SHen SHera SHen」 (作詞:Koudaiii/作曲:Kevin Charge、Koudaiii/編曲:Kevin Charge)
ウィークエンダー」 (作詞:三井八雲、Vandrythem/作曲:原一博/編曲:原一博、KOMU Strings Arrangement:Hitoshi Konno/Chorus Arrangement:高橋哲也)
「キラキラ光れ」 (作詞:森月キャス/作曲:大西克巳/編曲:日比野裕史
「愛よ、僕を導いてゆけ」(作詞・作曲:オカダユータ/編曲:石塚知生
「Fever」 (作詞・作曲:R.P.P./編曲:SSkHz)
「Boys Don't Stop」 (作詞:Taka Ruscar/作曲・編曲:Tommy Clint/Chorus Arrangement:高橋哲也)
「Dangerous」 (作詞:Taka Ruscar/作曲:STEVEN LEE、Andreas Stone Johansson、Fredrik Hult、Andreas Oberg/編曲:STEVEN LEE
「Chau#」 (作詞:藤林聖子/作曲・編曲:岩崎貴文
「ヨワムシ★シューター」 (作詞・作曲・編曲:宮崎歩
「明日へのYELL」 (作詞・作曲:Takuya Harada/編曲:CHOKKAKU/Chorus Arrangement:高橋哲也)
「Farewell」 (作詞:ma-saya/作曲・編曲:原一博
「Very Very Happy」 (作詞:Koudaiii/作曲:Erik Lidbom、Koudaiii/編曲:高橋哲也 Strings Arrangement:宮野幸子)
「Viva! 9's SOUL」(作詞:Vandrythem/作曲:磯崎健史浅利進吾/編曲:陶山隼
「Puppy Boo」 (作詞:亜美/作曲:志田敏夫/編曲:船山基紀

初回限定盤1

「殺せんせーションズ/Hey! Say! JUMP ver.」 (作詞:Vandrythem/作曲・編曲:清水昭男/Chorus Arrangement:岩田雅之
「DISCO JOCKEY!!」 (作詞:KOMU/作曲・編曲:原一博

初回限定盤2
「UNION」/ 有岡大貴・八乙女光・薮宏太 (作詞:有岡大貴、八乙女光、薮宏太/作曲:Andreas Ohrn、Chris Wahle、MiNE/編曲:Andreas Ohrn、Chris Wahl
「ペットショップラブモーション」 / 知念侑李・中島裕翔・高木雄也・伊野尾慧 (作詞:Vandrythem/作曲:Simön Janlöv、Pessi Levanto、DAICHI/編曲:Simön Janlöv)
「3月14日〜時計」 / 山田涼介・岡本圭人 (作詞:山田涼介/作曲:Takuya Harada、川口進/編曲:川口進)

*1:(「愛すればもっとハッピーライフ」作詞・作曲)