続・おねがい J Storm

伊野尾慧くんのファンです。

「KAT-TUN中丸に学ぶ!ヒューマンビート ボックス」(12/6 NHKラジオ第一)

KAT-TUN中丸に学ぶ!ヒューマンビートボックス」……。中丸くんがヒューマンビートボックスの達人としてNHKのラジオ、しかも昼間(夕方?)の時間帯の番組に出演するだなんて…。何がどうなってこうなったんでしょう。少クラ繋がりがあったとしても不思議すぎる組み合わせにとりあえず唸りました。ちなみにこの週のテーマは、”達人の技、伝授。忘年会、パーティで人気者になりませんか”、だったらしい。果たしてHBBが宴会芸として市民権を得る日は来るのでしょうか。

以下、抜粋しつつのラジオ書きおこし。必要以上に長いです!




(ちなみに柿沼アナ=男性パーソナリティー、石山さん=女性パーソナリティー。中丸くんの緊張した感じを文字で再現したかったので、中丸くんのトーク部分はなるたけ忠実に文字起こししましたが、他の方の分はざっくり意味が通る程度の仕上がりとなってます。)



中丸  「こんにちは。よろしくおねがいしまーす。緊張しています。」
中丸  「あのー。始まる前に、緊張してるっていうのは伝えてある、伝えたんですけど、この時間になってから、倍になって緊張してます(固)」
柿沼  「アッハッハ(笑)」
石山  「でも、テレビやラジオでたくさんね、お出になってらっしゃる…」
中丸  「いやあの、生放送っていうものに、この、すごい…ハイ…(固)」
柿沼  「そうですか。でも大きな舞台はいくつも経験してるでしょうにねえ。」
中丸  「いえ、電波使うとまた違うんで。」 
電波…。間違ってないけど。
カチンコチンの中丸くんにあっはっは、と朗らかに笑いかけてくれる柿沼アナ。誠実なお人柄が見えますねとフォローしてくれる石山さん。そして中丸くんの独特なイントネーション。さっそく緑茶とおせんべいのムードが漂ってきます。NHKっぽいですね。
かつんや中丸くんの簡単なプロフィールをはさんだ後に、「まずはHBBとはどういうモノなのかご紹介頂けますか」と柿沼アナにふられ、HBBをカマす中丸くん。よく聞くおなじみな感じのやつ。


柿沼  「論より証拠。まずねえ、どういう音なのか、どういうモノなのか、中丸さん、ラジオをお聞きのみなさんに…」
中丸  「なるほど。」
柿沼  「短い一節で結構ですのでご紹介頂けますか。」
中丸  「分かりました。”ぷすっ、ぅひぅひぅひぅひ…レディースエンジェントルメーン…びーーぶー…イッツマイビートボックス……つくつく……でぃーじぇい・ゆち…”」
(ぱちぱちぱち。拍手と感嘆の声。)
中丸  「緊張のあまり今、舌がうまく動かなかったんですけど(照)」
柿沼  「じゅうぶん、動いてました!今のは全部、声、口で表現した音なんですよね。」
石山  「(音を出してたのは)お一人ですよ、もちろん。」


一体どういう声帯してるんでしょう(と、思うよね〜)、すごいですね〜(すごいんだよ!)、素人でも訓練すれば出来るのですか?との問い。
中丸  「あ、出来ます!必ず出来ると思います。あとその今回、その忘年会とか使うには、ということなんですけれど、これは道具がやっぱり必要ないので、ものすごくオススメです。」
柿沼  「口はかなり動かすものなんですか?」
中丸  「口は動きますね。かなり。」
柿沼  「口の運動にもなりますね。」
中丸  「そうですね。あと、女性の方には、その小顔効果。筋肉のあの、引き締めにも繋がるので、オススメです。」
小顔効果、推すよね〜。関係ないけれど、中丸くんの言う”女性”は一体、何歳から何歳までのことを指すんだろう。何かをオブラードに包みたくて、男性以外の人間のことを”女性”という単語でまるっと表現してるとお見受けしますが、いずれにせよ不自然だ^^



全国の中丸担からの熱いお便り。毎年レベルが上がる中丸くんのHBBに感心、いろんな世代のひとに中丸くんの素晴らしいHBBを聞いてもらえるのが嬉しい、ファンとして誇らしい、等々。非常に共感するけれど、中丸担当の本意気すぎる数々のメッセージに違う意味で涙。


柿沼  「わたしはヒューマンビートボックスていうのはあまり詳しく知らないのですが、もともとはどういうところから起こったものなんですか?」
中丸  「そうですねえ、これは〜、ええと恐らく、えーその、なんだろ、楽器?とかを買えない?貧困層の、人たちが、口で真似したのがきっ、始まりなんじゃないか、ていう風に言われてるみたいです。」
石山  「国はどちらの…?」
中丸  「でもヒップホップ文化だと思うんでぇ…うん……」
石山  「アメリカとか。」
柿沼  「なるほどね〜。口真似で楽器、たとえばリズム楽器、そういったものの代わりにしよう、ということなんですね。」
中丸  「はい。」



ヒューマンビートボックスとボイスパーカッションの違いは何でしょうか、また、滑舌が悪くても出来るのでしょうか、というリスナーからの質問。
中丸  「そうですね、これも、なんだろう、結局は口で出してるものなんで、まあ〜…、なんだろうな、何が違うんだろ。きっとそのボイスパーカッションていうのはアカペラグループのひとつのパートだと思うんですけど、そのぉ、リズムを取るための。ドラムの音。パートのことを言うと思うんですけども。多分、ヒューマンビートボックスはそのひとつのパートに限らず、こだわらず、そのなんだろう、ベースとか、あとはそのスクラッチ…」
柿沼  「スクラッチ音というのはどういう音ですか」
中丸  「ターンテーブル?レコードをあれをこする時に出る音なんですけども。」
柿沼  「針をのせて、普通ならば回転して音が出てくるんですけどもね、音楽が…」
中丸  「その回るのを手で止めて、逆に回したりとか。」
石山  「ちなみにどんな音ですか?」
中丸  「例えばあのぉ、”ちゅぴっちゅぴっ………わぁ〜んつ〜”、みたいな。」
石山  「わあ、聞いたことあります(笑)」
中丸  「みたいなのを混ぜて、やってるのが多分ヒューマンビートボックス?って言われてるのかなあ、と思います。」
石山  「ヒューマン、人がビートボックス、一人でいろんなビートを奏でるマシーンになっちゃうよ、というような感じなんでしょうかねえ。」
中丸  「と、思いますねえ。」
柿沼  「パーカッションだけじゃない、いろんな音を出すということですね。」
中丸  「はい。」
中丸てんていのHBB講義、テンションあがる!!たどたどしいけど! ボイパという言葉は中丸くんも便宜上よく使ってるけど、中丸くんがやってることは紛れもなくHBBなんだよね。



ファンがHBB中に手拍子するのは正直なところどう思いますか?リズムが取りづらそうにも見える、という鋭いお便り。
中丸  「あっ。それはですねえ…、あの、非常にありがたいんですけれども、あの、会場が広いところだと、どうしても手拍子ってこの、時間差が生まれてしまうん、ですね。そいでステージからその、手拍子を聞いていると、もう、そのなんだか分からなくなっちゃう、そういった点ではちょっと…、狂うな、みたいな事はあります。嬉しいんですけれども。」
これは全かつんファンが目を通すべきコメントですね。送り主さんもこの質問を拾ったスタッフさんも目のつけどころがシャープ。わたしはじとーっと見るタイプなんであれですけど、盛り上げたいって気持ちが高いファンの方の手拍子で反応してあげたくなるその気持ちも、まあ分からなくもないですよね。なので、こういう具体的なコメントを聞く機会があってよかったと思います。ちなみに滑舌の悪さはHBBに関係ない、とのこと。



柿沼  「さあここで、一曲お聴き頂きますが、なかむら、中丸さんのヒューマンビートボックスが曲の冒頭に入ってるんですよね、これからおかけするのは。「ライト・ナウ」という曲ですね。カトゥーーン、聴いていただきましょう。」
”なかむら”と、鉄板な言い間違えをここに来てやられる中丸くん。そんでもって、おお、NHKのラジオでライナウが流れるとは…。中丸くんファンとしては、HBBだけじゃなくて、この2番出だしのピリッとしたボーカルも中丸くんなの!と、心の中で意味不明なじたん自慢大会しちゃいますね。



リスナーからの質問で、HBBを始めたきっかけは何だったのか。
中丸  「そうっすねえ、いくつか理由があるんですけども、一番大きな理由は、そのーなんだろ、ジャニーズJr.ってこう、たくさんいる集団なんですけど、で〜、その中でなんかこう、残りたい、みたいな。埋もれたくないみたいな理由が一番強かったですね。何か特技つけないとぉ、なんだろ、目立たないな〜っていう理由が一番大きかったです。」
石山  「Jr.のみなさん、何人くらいいっらしゃるんですかね?」
中丸  「そうっ…すねえ〜。きっと150とかは、基本的にいると思うんですけど、コンサートの期間だったりして、こう、なるべく多く呼びたい、となると、それよりも多くなったりするんで。」石山  「はぁ〜…。その中で目立つにはって、ではどういう勉強を始められたんですか?」
中丸  「そうっすねぇ。勉強はとにかくその、ビートボックスをやっている人の?、真似ですね。音を、CDを買ったり、あとは映像、をひたすら見るっていうのを繰り返しやりました。」
石山  「見る、聴く…とこから。」
中丸  「はい、そうですね。」
柿沼  「CDを今日はスタジオに持ってきてくださいましたね。」
中丸  「あっ、はい!そうですね、これがあのーなんだろ、始めた頃?に、ひたすら聴いたCDの、まあ、一部なんですけども。」
石山  「ちなみにどんなアーティストのみなさんを。」
中丸  「これは、ザ・ルーツ、というグループ、のアルバムなんですけれども。その中に、あのー、なんだろ、ラゼールっていう方がヒューマンビートボックスの、すごい上手い人がいたり。」
中丸  「あとはスクラッチっていう、音のスクラッチ音をもうなんだろう、主にやってる?人がいたり、するグループなんですけども。この人たちの曲をひたすら聴いたりしました。」

Rahzel 「Four Elements」が流れる)

中丸  「とにかくまずはぁ、まずは真似から始まったんで。これとかも全部、もう。」
中丸  「とにかくこの人と同じことやれば、みたいな。」
柿沼  「CDですとね、音は聞こえますけども例えばどんな口の形をしてどんなところに響かせて音を出してるんだろう、って分からないでしょう、おそらく。」
中丸  「そうですね。ぜーんぜん分からなかったですね。本当にコレは口なのかどうかって音が多かったんで、でも、なんだろう、こんな出し方なのかなあみたいなのを繰り返していくと、ああこれだ!ていうのが、その〜、出てくるんで。まあ、それが楽しくて今までエスカレートしたみたいなところがあるんですけど。」
柿沼  「一つ一つの音を出せるようには、かなり繰り返し繰り返しやったんですか?」
中丸  「そうですね、まいっっにち、引きこもってやってましたね。」
石山  「あっはは(笑)」
中丸  「あとはお風呂場とかでよく練習してたんですけど。」
石山  「お風呂場でも。」
中丸  「その、なんかこう、目標にしてる音が、を、ん?を、定めてぇ、出るようにまるまで、その、うん、なんだろ、頑張ってた記憶がありますね、昔。」
石山  「繰り返しやってみたりと、こっちの口の形を変えてみたり、とか、なんかするわけですか?試行錯誤。」
中丸  「そうですねえ、その…、大きく分けて、その、まず吸って出してる音なのか、吐いて出してる音なのかっていうのがあって。」
中丸  「あと映像があるとすごい、なんだろ、早く、分かったりもするんですけど。そういった場合、あの、首を見て、そのぉパフォーマンスしてる人のその首が力が入って吸ってる時って、こう筋が出るんですよ。で、これは吸ってる音なんだな、みたいな。」
石山  「へぇぇ〜…。」
中丸  「とか、そういうのを、うん、見ながら、分析してましたね。」
石山  「すごいですね。スポーツ選手がこうね、スポーツのスウィングとかを解析してる感じの(笑)」
中丸  「そうっすね〜、あんまり人の首の筋とか見ないですよね(笑)」
柿沼  「ハハハ(笑)」
中丸  「ふわはは(笑)」
柿沼  「難しい音はどんな音でしたか?」
中丸  「難しい音はそうですねえ……、なんだろ……、えーなんだろなあ。」
柿沼  「やってるうちに何でも割合、出てきましたか」
中丸  「あの、逆に言うと、そのなんだ、ドラム音。ドラム?なんか簡単なその”ぷすっ”とか、”ぷっ”とかそういうのは見てて分かったんですけども、やっぱ吸う音が分からなかったですね。」
石山  「吸う音ってどう出すのですか?」
中丸  「吸うのは、たとえば、”くふっ”とか”ふゅいっ”とかあ…」
柿沼  「え、それ、吸ってるんですか?」
中丸  「これ吸ってるんですよ。」
柿沼  「吐いてるように聴こえました。」
中丸  「そうそう、そうなんですよ。あんまり分からなくて、その、で、もう、なんでだったかなあ、この音とかも2年くらい、ずっと吐いてるものだと勘違いしてたんですよ。でもなんか上手く音出ないんだけどなあ、みたいなのがあって。」
石山  「吸ってみたら、出たって感じだったですか。」
中丸  「はい。実際やってるひとのライブに行ったりとかしましたね。生で見なきゃ分かんないと思って。」
柿沼  「そうやってこうやっていけるぞと、ステージに乗せられるぞとなるのに、どれくらいかかりました?」
中丸  「ええと、最初にやったのは、始めてみてから半年くらいなんですけど。」
柿沼  「半年でやってみましたか、本番で。」
中丸  「はい。で、その時は”コレ、完璧に自分、出来てる!”と思ってたんですよ。そういう自信でまあ臨んだんですけども、今思うとよくアレで出たな、と。」
柿沼  「そこから磨きをかけていった(笑)」
中丸  「はい、磨きをかけて。結構ファンのひとはすごい優しい目で見てくれるので、そういうのがあって、あとはなんだ、出来てる錯覚?ていうのの繰り返しで、今に、なりました。」
石山  「応援もあってね〜。出た、と思う時、誰かに聞いてもらうんですか。カトゥーンの仲間の皆さんとか。出来たよ〜っなんて。」
中丸  「そうですね。出来て自信がついたものは、そうですね、まずはKAT-TUNの曲で、入れてみたりします。」
柿沼  「オリジナルの技も開発してきた、と。」
中丸  「はい、そうですね。えっと、スクラッチの音なんですけども。”ちゅりっちゅりっちゅり…”ていうのですけど。」
中丸  「あとはー、なんだろ。メロディーライン、と同時にやるっていう、のを、考えたんですけど。”ぷっぷぷい〜〜〜…ぴゅいっぴゅいっ……”みたいな。」
柿沼  「ええ!今、音をうぃーってメロディーがあって、もうひとつの音できゅきゅきゅ、と出てましたね。今、唇が少し、こう、ちょっと…。」
石山  「開いてましたねえ。」
中丸  「”きゅいっきゅいっ……”」
石山  「今、こう、唇を突き出したような感じで…」
柿沼  「やり方としては…」
中丸  「なんっつったらいいんだろ。口の形って、こう天井がくぼんでると思うんですけど、上の部分。」
柿沼  「ザラザラがあるところですね。」
中丸  「それに、舌、舌をぴたっとくっつけるんですね、天井に、こう。そうすると空気生まれますよね、その中に。」
中丸  「で、これに舌で圧迫する?それで、出すところは、先端のところ?口の先端。そうすると”きききき…っ”みたいな音が鳴ると思うんですけども。」
柿沼  「ねずみの鳴き声のような感じですねえ。」
中丸  「”きききき…っ”っていうのを」
柿沼  「今、息吐いてますか?」
中丸  「はい。これに、これに関してはもう〜、ここは呼吸は使ってないですね。圧迫した空気を使うんですけど。」
中丸  「”きゅりきゅりき、きゅりきゅりき………”って鳴りませんか。」
中丸  「で、この音が出るようになったらば、今度この、あのなんだろ、その圧迫、圧を変化させると、”ぴゅりっぴゅりっ”みたいな。」
柿沼  「はぁ〜……。」
中丸  「ちょっとでもこれ逆に簡単にやられると僕、困るんで(笑)。ふへへへ(笑)」
石山  「アハハ(笑)時間かけてマスターした(笑)」
中丸  「だいぶ時間かかったので(笑)」
柿沼  「2年間くらいかかったんですか?」
中丸  「これはぁ〜、ええ、2年くらいですかね。あの、これも勘違いで生まれた音なんですよ。」
石山  「勘違いと言いますと?」
中丸  「ほんとは吸ってるスクラッチ音だったんですけど、その人は。だけど勘違いして僕は。こうじゃないかこうじゃないかっていう風にしていったらこれが出来上がったので。」
(もう一回そのスクラッチ音を披露)

石山  「唇はかなり動いてますね。ちょっと突き出しながら、いろんな形に変化してましたけども。舌はだいぶ動いてらっしゃいますね。」
中丸  「舌、舌がはい、重要です。これは。」
石山  「メロディーがそこの上に乗ってた。」
(もう一回、メロディーが流れてる上に同時にスクラッチ音をならす技を披露。ぱちぱちと拍手。)
石山  「なんでしょう、腹話術みたいな感じで。」
中丸  「あ〜よく言われます。」
石山  「口は動いてないのにメロディー奏でてて、リズムがある。一人で三役くらい。」
一文だけピックアップすると、どこのエロ漫画だって感じのフレーズ・効果音が無きしもあらずですが、気にしないで下さい。これは中丸先生による健全な、いたって真面目なHBB講座なので…!
しかし、本当に手探りだったんだなあ。まんが道ならぬHBB道、おもしろかった!参考にしてたアーティストとかも初めて聞けた^^ 中丸くんみたいな完全に独学だと時間かかったり遠回りする部分も多かったんだろうけど、基本を他人に教えてもらってないからこそ得られたものが沢山あるんでしょうねえ。だから有岡くんもピアノのレッスンなんてしなくてもいいと思うぜ。(や、ありたんが童謡とかを一生懸命弾いてる図はおそろしくかわいらしいと思うよ^^でも、コード知らないのにアレンジ出来るってのがかっこよくないかい?と、思ってたわけで…。)
大勢いるJrの中、埋もれる恐怖心からすがる思いでHBBにかけた中丸少年。お母さんに怒られながら、ここまでよう頑張ったね。てゆうか、自分の息子の部屋から来る日も来る日も狂ったようにぶんつくぶんつくHBBの音が聴こえてくるのか…。心配でしょうがありませんね、そんなの。




交通情報などを挟んで、再びリスナーからのお便り。どんな練習から始めればいいのか、一番簡単なボイパ教えてくれだの、そういったメールが殺到。

石山  「すごくかわいい手書きのFAXが届きまして、のべふうた君、7歳より。”なかまるくん、こんにちは。ぼくはしょうがく1ねんせいです。ぼくにもできますか?がんばってください。”」
中丸  「ほほう。や、7歳から始めてぇ、その、20歳くらいになった時にとんでもない事になると思いますね。今から始めれば。」
柿沼  「とんでもないというのはそれだけ難しいものが出来るようになる?」
中丸  「は、はい。僕もその高校生くらいからスタートしたんですけれどもっと早くやっておけばよかったなあ、と思ってるので。」
はい、きた。期待を裏切らない中丸くんイズム。自分の立ち位置を脅かす次世代ビートボクサーはみんな敵^^!!若い子がHBBに手を出すの、迷惑としか思ってないだろ、中丸くん…^^笑った^^ ふうた君のお母さん、想定外の返答でびっくりしてるね^^きっと。



ここからは具体的なHBB講座。基本中の基本を教えてください、と柿沼さんから言われ、
中丸  「そうですね、あの〜リズムを、えっとまずは作んないといけないんで、でぇ、それに必要な音を三種類くらい、簡単なものを覚えてもらいたいんですけど。」
中丸  「例えば、僕もドラムのことはちょっとよく分からないんですけど、その、キックと呼ばれる?低い音?、”ぶんっぶんっ”みたいな。」
中丸  「これはぁ、ええとぉ、ぼ、” ボ ”っていう字を、”ぼぼぼぼ”ていうのを大げさに、”ぷっ ぷっ…”あの、なんだろ。” ボ ”を有声音を無声音にするんです。」
中丸  「”ぼーぼーぼーぼー…”じゃなくて、声を無しにする。弾く音だけにすると、”ぷっぷっぷっぷっ…”ていうこうキックの音になるんですね。」
(石山さんが試す。)
中丸  「あ、そそそそう。で、今、それだと、ええとまだその圧、空気の圧が小さいので、それをもっっと大げさにやると。…うん。今は、”ぷぷぷぷ…”」
石山  「あ、それぐらいでしたね。」
中丸  「それを、”ぷっぷっぷっぷっ…”ってこう、ちょっと音を大きくしようとすると、もうすぐに出来る音と思うんですけども。」
石山  「ぷっ…ぶっ……。ごめんなさい(笑)」
中丸  「大丈夫っす(笑)!」
石山  「大きくするにはどうすればいいんですかね?」
中丸  「ええと、空気の玉を〜、口の中にあるとイメージして、それを、こうなんだろ、唇で止めてたものを、…出す感じ、イメージです。イメージは。」
(柿沼さんも石山さんもキック音の練習。”ぽっぽっ”という音がしばし流れる。)
中丸  「あ、で、空気の量はあってるんで、それにもっと唇を弾かせて。あのー、今、”ぽうっ”て風が逃げちゃってるんで。もっと弾く音が欲しいです。」
(”ぷっ…ぶっ…”と、またしばし、気の抜けたキック音が響くスタジオ。)
柿沼  「唇が固いですかねえ。唇、とんがらせますよねえ? ”ぷっぷっぷっ…”」
中丸  「ええと、いや、おかしいな。……。”ばびぶべぼ”!」
(ば・び・ぶ・べ・ぼ、ぼぼぼ、と、教える方もやる方もなかなかの苦戦。)
中丸  「じゃあ、ちょっとこれは後回しにして(笑)あと、なんだろ、なんか、”つっつっつー”みたいなドラムの音があると思うんですけど、それはもう、” ツ ”を無声音にして、”っつっ…”」
(つっつっつ…と、高い音はやりやすそうな石山さん。)
中丸  「ああああ、そうです、それでもう出来てます。」
中丸  「これをはじめに、最初に持ってくるべきでした(笑)」
柿沼  「(笑) 中丸先生、まずは”つっつー”ですね(笑)」
中丸  「それともうひとつ、これが出来るんであれば、今度あの、長いバージョンで、”つーーーっつーーーっ”」
(石山さんもつーーーっつーーーーっ。)
中丸  「はい、はい。これはただ長いのか短いのかってだけなんで。これだけでもう一応2種類ってことになるんで。」
石山  「長いつーーっと、短いつっで。つーつーっ。」
中丸  「はい、はい。完璧です、完璧です。」
石山  「嬉しい〜(笑)」
中丸  「2つ出来たら一応リズムが作れるし、3つあればもう、完全なリズムが作れるんで。」
(またしばし、シュールな練習タイム。)
石山  「拝見していると、中丸さんは結構、唇が厚いというか、それはすごく向いてる…?音が出やすいのかなって…」
中丸  「ああ!これは僕が思うに〜、そうですね、厚い方がぁ〜、なんだろ、低い音が出るんじゃないかと僕は思うんですよ。逆に薄い方が高い音が出やすいのかなって思いますね。」
石山  「ああ〜。そうかもしれませんね、楽器の構造ね。」
唇の厚さへの言及…!!!!なんか、なんだ…?おもしろい…^^^^ ナチュラルに楽器とか言われてるし^^そりゃ楽器に限りなく近いけども。唇について淡々と自分の見解を述べる中丸くんもおもしろい…^^ 自分の身体との対話、入念にしてんだろうな…的な。中丸くんのねっとりした何かが電波に乗ってますけど、大丈夫…^^?
ということで、”つっ”と”つーーーっ”と” ぼ ”がHBBのリズムの基本中の基本ということなんですね、中丸てんてい。でもって、”つっ”はすぐに出来ても、なかなか”ぼ”が素人には難しい、と。




女性でもHBBは出来るんですか?という質問。中丸くんいわく、女性でやってる人も見た事があるんで。女性だから、男性だから、というのはない、とのこと。「変な顔になってるんじゃないかな〜と、恥ずかしがっちゃだめですね。」と、石山さん。とここでチェンユアが流れますが、そうそう、この曲残念ながらHBBのパートは最後の最後なのよね。
ファンからのリクエストで、お得意の骨をならす音や歯医者さんの音を披露。
中丸  「”コリッコリッ…” 分かります(笑)?すごい地味なんですけど(笑)」
うふふあはは、もう一回!と、地味に盛り上がる3人。「ああっ!これー、忘年会に紹介すればよかったぁ…」って、ほんとにね…^^ この骨を鳴らす音も口の天井と舌の圧力が関係しているらしい。全然出来ないっす。



メンバーは中丸くんのボイパについてどう言ってますか、とのお便り。
中丸  「はぁ、そうっすね、あの一応、例えばツアーの途中なんかでも、まあ、公演中もあとは楽屋でもずっと一緒にいるんですけど、その〜、暇さえあれば僕、やって…やってるんで、それがどうやら、うるさいみたいみたいです。」
石山  「(笑)」
中丸  「ずっとうるさいって(笑)。いい加減にしてくれってのが、たぶん、はい、みんなの本音が(笑)」
柿沼  「まあねえ〜(笑)。頼りにもされてると思いますよ〜。」



来年、挑戦してみたい技はありますか、というお便り。
中丸  「…そうっすねぇ〜…。なんだろなぁ〜。今、具体的にこの音ってのはないんですけど、まあでも一応、そのツアーで披露するために、向けていつも練習してるんで。その来年、まだ日にち決まってないですけど、ツアーに向けては練習しようと思ってます。」



HBBする時に心がけていることは、というお便り。
中丸  「そうっすねぇ〜…。その、お客さんを楽しませることですかね、やっぱり。なんだろ、結構、やってく上で分かったのはぁ、こう例えば自分ではいいリズムが出来たと思って、それを人に披露しても、”ふ〜ん。”で終わる事が多くて。その、毎回毎年、コンサート会場でやってもお客さん的にこう、声援がこう、”あれ?少ないな”みたいなの感じる事があったんで。やっぱりその、お客さんを楽しませるってのがまず第一に、必ず、ありますね。」
柿沼  「あのねえ、この方はええと……。”ゆっちのヒューマンビートボックスは聞く度に進化して上達してるのがすごくよく分かるので、普段からどれだけ努力してるのかが言葉で聞かなくても音や技術から伝わって来る。そういうところにいつも感動してます。”こうやって見て下さってますよぉ。」
中丸  「ありがとうございます。そんな言葉、言ってもらえるだけで、またこれから頑張れます。」
”ふ〜ん”って……泣ける…。どんだけ寒い現場だったんだ。間髪入れずに優しいメールを読んでくれる柿沼さん、ナイスフォローです(泣)。



最後のご挨拶代わりに、と、また、ぷいーっとHBBを披露する先生。「あぁ…もっと事前に考えてくればよかった…」って、リアルに後悔してるよ。急に振って来たお仕事だったんでしょうか。

最大何秒間続けられますか、という質問。
中丸  「これはもう…、もう、ごはん食べるまでずっとやれと言われたら、ほんと、何時間でも。」
不思議なひとだあ、すげえなあ、中丸くん。

と、まあ、こんな感じで最後の最後までリスナーからのメールを読みまくる番組でした。「すみません…ほんと…。生放送…、緊張しっぱなしで…」と最後の最後までへこむ中丸くんに、うふふ、楽しみましたー、と優しい声でフォローしてくれる石山さん、ありがとうございました^^(柿沼さんもありがとうございました…!)なかなか痛いとこつく質問や、普段聞けないテクニカルな事やつっこんだ部分の話も聞けて、大満足です。こういうお仕事、もっと増えるといいですねえ。